プリンター選びで迷いがちな「TR8630」と「TR8630A」の2機種。
型番が似ているため違いがわかりにくく、どちらを選べばいいのか判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、TR8630とTR8630Aの発売時期やスペック、機能、価格、口コミなどを徹底比較。実はほとんど同じ機種とも言われる両モデルですが、細かいポイントを知ることで、用途に合った機種を選べるので、購入前にぜひチェックしておきましょう。
TR8630とTR8630Aの型番の基本情報

TR8630とTR8630Aは、型番こそ異なるものの、実質的には同一仕様のプリンターです。ここでは具体的に以下の2点を解説します。
- TR8630とTR8630Aはそもそも何が違うモデル?
- 発売時期の違い(2020年と2022年)と型番変更の背景
TR8630とTR8630Aはそもそも何が違うモデル?
TR8630とTR8630Aは、仕様や性能にほとんど差がない同型番扱いのインクジェット複合機です。
基本スペック(印刷解像度、ADF、FAX機能、接続方式など)は完全一致しており、外観やサイズも全く同じ。使用するインクも共通で、操作パネルや液晶表示も同一です。
では「なぜ型番が違うのか?」と疑問に感じる方も多いでしょう。これは、販売時期や流通チャネルの違いによって、内部的には同一モデルであっても別型番として扱われることがあるためです。
つまり、見た目や機能での選別は不要で、違いは“型番”というラベルだけという理解が近いでしょう。
発売時期の違い(2020年と2022年)と型番変更の背景
TR8630は2020年9月に発売されたモデルで、TR8630Aはその約1年半後、2022年3月に販売されました。両者に明確な機能差はありませんが、TR8630Aはいわゆる「再販モデル」として登場した可能性が高く、一部の家電量販店やECサイトで安定供給されるように型番が新しくなったと考えられます。
型番変更は、在庫管理や販売チャネルごとの戦略によってよく見られるもので、製品自体に変更がなくても、新しい型番で再流通させることがあります。
つまり、購入時には「新しいから機能が向上している」と考えず、実際の価格や保証条件をもとに冷静に選ぶことが重要です。
TR8630とTR8630Aのスペックの違い、機能比較
TR8630とTR8630Aは、外観・機能・性能ともにほぼ同一。各項目ごとの比較を通じて、実質的な差があるのかを検証します。以下の比較表にサッと目を通しておいてください。
TR8630 | TR8630A | 違い | |
---|---|---|---|
発売日 | 2020年9月10日 | 2022年3月10日 | 発売時期が異なる |
本体サイズ/重量 | 438×190×351mm/7.9kg | 同上 | なし |
液晶モニタ | 4.3型タッチパネル | 同上 | なし |
印刷解像度 | 4800×1200dpi | 同上 | なし |
インク | BCI-381+380(5色) | 同上 | なし |
印刷速度 | モノクロ15枚/分 カラー10枚/分 | 同上 | なし |
スキャナー解像度 | 1200×2400dpi | 同上 | なし |
ADF/FAX | 搭載(20枚) カラーFAX対応 | 同上 | なし |
ネットワーク機能 | USB2.0 有線LAN 無線LAN対応 | 同上 | なし |
スマホ印刷対応 | ○(Wi-Fi Direct・AirPrint) | ○(Wi-Fi Direct・AirPrint) | なし |
Amazonでの価格 (2025年7月現在) | 取扱終了 | 税込26,500円 | 入手可否と価格差 |
表を元に以下の6点を解説します。
- 本体仕様(外形・重量・液晶など)の違い
- プリンター/スキャナー機能の違い
- ADF(自動原稿送り)やFAXの対応の違い
- ネットワーク機能の違い
- 印刷品質・コスト・速度の比較
- 価格の違い
本体仕様(外形・重量・液晶など)の違い
TR8630とTR8630Aの本体仕様に違いは見られません。サイズはともに幅438×高さ190×奥行き351mm、重量も約7.9kgで完全一致。
液晶はどちらも見やすい4.3型タッチパネル液晶を採用しており、簡単な操作が可能です。筐体デザインも同一で、ブラック系の落ち着いた色合いとなっており、ホームユースからビジネス用途までマッチします。
型番の違いから「外観や仕様も変わったのでは?」と懸念される方もいますが、カタログスペックを見る限り、まったくの同等機です。
プリンター/スキャナー機能の違い
印刷やスキャナーの性能についても、TR8630とTR8630Aに違いはありません。印刷解像度は最大4800×1200dpi、スキャナーは1200×2400dpiの光学解像度に対応。
どちらも「染料+顔料」の5色ハイブリッドインクを使用し、写真の色彩再現力と文字のクッキリ感を両立しています。また、カラー印刷速度(約10枚/分)、モノクロ印刷速度(約15枚/分)も共通。
スキャナーはフラットベッド型で、書類・写真の取り込みも快適に行えます。つまり、印刷・スキャン機能における性能差は一切ありません。
ADF(自動原稿送り)やFAXの対応の違い
両モデルとも、最大20枚まで連続読み取り可能なADF(自動原稿送り装置)を搭載しており、複数ページのコピーやスキャン、FAX送信に便利です。FAXも普通紙対応で、カラー送信および高速通信に対応しています。
ネットワーク機能の違い
ネットワーク接続機能も同じです。どちらもUSB 2.0、有線LAN、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)に対応し、スマートフォンからの印刷も「Wi-Fi Direct」や「AirPrint」で可能。
クラウド連携は「PIXUSクラウドリンク(またはMAXIFYクラウドリンク)」に対応し、リモート環境下でも印刷がスムーズに行えます。
TR8630もTR8630Aも、在宅ワークや家庭学習用途でも同等に使えるネットワーク性能を備えており、OS対応も共通。Wi-Fi設定もQRコード連携で簡単にできます。
印刷品質・コスト・速度の比較
印刷品質についても、どちらも「5色ハイブリッドインク」を採用しており、写真印刷の鮮やかさと文字のシャープさが両立されています。
速度に関しても、モノクロ約15枚/分、カラー約10枚/分と変わりません。インクは共通の「BCI-381+380」シリーズを使用するため、ランニングコストにも差がありません。
どちらのモデルでも、標準的なA4文書印刷や写真プリントが快適に行える性能を備えており、コスト面でも買い分ける根拠は見当たりません。
価格の違い
最大の違いといえるのが、現在の販売価格です。TR8630はすでに多くの店舗で取り扱いが終了しており、Amazonなどの主要ECサイトでは販売が確認できません。
一方、TR8630Aは2025年7月現在、Amazonで税込26,500円で販売中。つまり、実際に手に入れられるのはTR8630Aであり、価格差で選ぶというより「在庫がある方を選ぶ」状況です。
どちらも同じスペックであれば、入手性・保証・アフターサービスを考慮し、TR8630Aを選んでおくのが賢明といえるでしょう。
TR8630とTR8630Aの口コミ・レビュー
TR8630とTR8630Aの口コミ・レビューを紹介します。TR8630は現在取り扱いはなく、TR8630Aの口コミ・レビューをAmazonから引用します。
手堅い
個人的に、EPSONのプリンターは繊細で、Canonは質実剛健と感じています。
今回は、Canonにしてみました。設定等は問題なく簡単にできます。
インクカートリッジが互換のものだと格安で売っているところが気に入ってます。コスパがいいです。
従来使用しておりましたプリンタ―が故障したので新しく購入いたしました。印刷がとても速く、音も静かです。プリンタ―技術がこれほど進んでいるのに驚きました。コスパもよいですね。
常備しています。
手元にあると、安心して作業が進めます。色上がりにもあ満足。価格が高いのには不満足。
引用元:Amazon
EPSONは繊細、Canonは質実剛健という声もあり、TR8630Aはその信頼性と使いやすさが評価されています。設定も簡単で、印刷速度や静音性にも優れ、互換インクでコスパも抜群。TR8630Aは買い替え需要にも応えるモデルとして、安心して選べるおすすめ機種です。
TR8630とTR8630Aの違いを知って最適な方を選ぼう【まとめ】
TR8630とTR8630Aは、スペックや機能に違いがほとんどない同一機種といえるモデルです。
発売時期と型番が異なるだけで、性能や使い勝手、対応インクなども全く同じ。現在はTR8630Aの方が流通しており、Amazonでも税込26,500円で購入可能です。
口コミでも設定のしやすさや印刷の速さ、静音性、互換インクの豊富さが高評価されており、コストパフォーマンスにも優れています。迷ったらTR8630Aを選んで間違いないでしょう。
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